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梅色夜話

◎わが国の古典や文化、歴史にひそむBLを腐女子目線で語ります◎(*同人・やおい・同性愛的表現有り!!)

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三度目の新春です。

 あけましておめでとうございます。
 12月は不本意ながらまったく更新することができず、くやしい限りでしたが、今年も月イチくらいはなんとか更新していきたいなぁと思っております。どうぞよろしくお願いします。

 さて新春です。やっぱりウチの新年一発目はコレでございます。江戸のBL春本『男色山路露』!!
 今回は、冬らしく「雪による恋」というタイトルのお話をご紹介します。しかしはっきり言って「雪」はあまり関係ないです; エロ度も高くないですが、これまた夢のような展開になっております。

 では、オトナの方のみ、続きをご覧ください~。



◎雪による恋 (『男色山路露』下の巻)

 吉田三郎左衛門という男がいた。彼は若衆のみに心を尽くし、人よりも器量がよく、土佐一国の槍の使い手として、四国中にその名を知らしめていた。家中に弟子も多く、その門人の一人、森山左源太という若衆とは人知れず深い仲であった。
 吉田は左源太をたんまりと可愛がり、大雪の今日は、小座敷に閉じこもって誰はばからず、寝たり起きたり、顔と顔、頬ずりしたり口を吸ったり。一物にも堪能させて、まさしく喜見城(帝釈天の居城。歓楽の浄土)のように楽しんだ。
 
 ふと左源太が言った。
 「私をこれほどまでに思ってくださるのならば、一つお願いがあります。聞いてくださいますか?」
 「これは改まったそなたの願い。家に伝わる秘伝の素槍でも、よい時分には伝授する覚悟だ」
 吉田の世にも嬉しい言い分。だが左源太は、
 「いえ、そのようなことではありません。何であっても私の願いを叶えてやろうという、御誓言で承りたく」
と念を入れる。吉田は、
 「はて、二腰を指さぬ法もあれ(武士をやめてもかまわない、と誓った)」
 その言葉を皆まで言わせず、
 「ああ、かたじけない。願いと言うのは他でもありません。長い間、私に執心をかける者がいます。千束の文を送られても、決して手に取らず何度も送り返していたのですが、あまりに切実な思い。よくよく考えてみれば、代々殿様の禄を受け、御馬の先の御用に立つ大切な命、病死でもしたらそれこそ不忠の至りです。そうとは言え、一夜の情けであっても、主君の目をくらますべきではない。それで、お許しを受けてから、その思いを晴らしてあげようと考えているのです」
 若年ではあるが、道理のある言葉である。そこで吉田も、
 「たとえ主君の仰せであっても、ほかの者にはおまえに指もささせない心底ではあるが、道あり情けある言葉に感じ、一夜だけなら許そう」
 「それでは、その文をお眼にかけましょう」
 左源太が差し出した文を見ると、そこには「森山左源太さま、安達源太郎」とある。中を開いてみると、

 「あなた様の兄分・吉田氏へ、長年執心して、人を介して口説きましたが、あなた様への心中立てにより、ついに一度の返事もありませんでした。あなた様の御了見で、一夜の情けをお許しください」

と、こまごまと書かれた文を見た吉田は思いの外で、驚いた。
 「なるほど、確かに身に覚えはあるが、そなた以外の少人(若衆)は顔さえ見たくない」
 吉田が言うと、
 「そのことで御誓文を承ったのです。是非に一夜はご参会あって、少人の一分を立てさせてください」
と、左源太の合図で、源太郎が座敷に上がった。恥ずかしげにうつむく様がいじらしい。

 なんとも変わった取り持ちである。若衆の方から恋焦がれるとはどういうことだろうか。あやかりたいものだ、吉田三郎左衛門。





 いやー、確かに珍しい、若衆が若衆に念者を貸すというお話でした。こりゃ完全に男性向けですなー。この後ぜったい、3人で……って展開になるなー。
 冒頭のふたりの描写も、注目です。いちゃいちゃしすぎ! しかしこの間、寒い中、座敷の外で待っている源太郎くんの気持ちと考えると……。そこまで吉田氏は魅力のあるお方なんですね~、あやかりたい!!


 というところで、今年もなんとかがんばっていきたいと思います。どうぞご贔屓に~


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